豊かな海の取り組み

漁業者は行政や研究機関、他業種の方々とも連携し、豊かな海を目指す取り組みに力を入れています。

海底耕耘(こううん)

海に投入した鉄製器具をロープに結んで船で引っ張り、海底を耕します。

貝などの堆積物をかき混ぜ、硬くなった土や泥、砂を掘り起こすことで、中にたまっている栄養塩を海中に放出する効果があるとされています。

かいぼり

農閑期にため池の水を抜き、底の泥の除去や施設の点検などを行う作業。

池底に滞留する堆積土には窒素やリンなどが多く含まれており、明石市では農業と漁業が連携し、地域住民も協力して実施しています。

漁業者の森づくり

豊かな森が豊かな海につながっていくと考え、漁業者が山へ行き、荒廃した森の森林整備(除伐作業)や植樹などを行っています。

ほかにも、下水処理施設の栄養塩管理運転、資源を守る取り組み(漁期や漁法や漁獲量の取り決め、栽培漁業、子どもダコ再放流事業など)をはじめ、豊かな海を未来につなげていくためにさまざまな活動に尽力しています。

明石海産卸売協同組合は「豊かな海」への思いに賛同し、魚をとるだけではない漁業者の熱意も併せて消費者に届けたいと考えています。